「手のひら」が深い真理を表している。

よく考えてみれば、手のひらには、他の体の部分と異なり、複雑さや調和をそれとなく、感じるのは、私だけでしょうか。手を開いた手のひらには、地球や宇宙さえ感ずるのです。それだけ、まとまっているということです。その手が働くと、奇跡的なことが起こります。私たちの身近では、鍼や灸で、また手のひらで病の人々が癒えるのです。あるいは、芸術では、絵画や彫刻が生み出され、その他あらゆる面で、奇跡が生み出されています。もし一側か二側が不遇になると、奇跡的な有様に出会うことは、少なくなります。それでも人間は、足や舌を使って奇跡を生み出すことさえできます。

お母さんが朝、ご飯を作ります。みそ汁や調理したものでさえ、奇跡です。大変だけれど、思いやりをかけたものは、慈悲心を働かせたもので、ありがたいです。それは、今は亡き方のことさえ、記憶に描き出してくれます。記憶には、言葉や言語ではなく、温かいお結びと心がじわじわと感じてきます。